タイ以外の国からタイ現地採用にスカイプで応募するときの注意点
スカイプ面接というのは便利である。何しろ、現地に行かなくても面接を受けられるので、交通費と時間を節約できる。タイ以外の国に住んでいて、面接をやるからタイに来てほしいと言われてノコノコ面接を受けに行ったは良いが、それで面接に落ちたら目も当てられない。
このページではスカイプ面接に関するちょっとした気づきをまとめてみる。
タイ以外の国からスカイプで応募しても、最終面接はタイでということが多いらしい
1次面接はスカイプでOKだが、最終面接はタイに行って受けなければならないことが多いそうだ。
これは交通費や、仕事を休んでタイに行くことを考えると応募者にとっては不都合この上ないことだ。たとえば、アセアンの近隣諸国からタイへ日帰りで往復しても、それなりの飛行機代になってしまうからだ。
これは人材紹介会社のエージェントに言わせると、「企業側にしてみれば、実際に会ってみないと応募者がどんな人物かわからないから」らしい。もちろん、応募者にとってみても、生の職場を見学できるというのは大切なことではある。
それと、エージェントによれば、「採用にあたってはその国にいる人が優先される」ということであった。タイであれば、タイにいる人が優先されるのだ。
転職活動資金を出来るだけ節約したいという人にとっては、この「最終面接はタイで」という慣行は困ったことである。それはそれで現実なので、転職活動資金はなるべく多めに用意しておきたいものだ。
(エージェントがフォローしていたことがあった。それは、「現地に最終面接まで来てくれ」と企業側から言われた場合は、ほぼ内定であり、最終的なお互いの意思確認の意味合いが強い、とのことである。)
タイの現地採用転職が決まった人でも、当面の生活資金を得るために、中には日本でリゾバなどをやって資金を作ってから渡タイする人もいるらしい。
スーツとネクタイ着用でスカイプ面接に挑むこと
これは筆者の失敗例のひとつとして挙げておきたい。とある専門商社にスカイプ面接を受けたときのことであった。
面接は滞りなく進み、多少なりとも圧迫面接気味ではあったが、首尾よく面接は切り抜けたと思った。
しかし、結果は不合格であった。理由は、「ネクタイもジャケットも着用せず、シャツもボタンが外れていたから」ということであった。
そんなことで落としてくるか?と思ったが、そこが日系企業の日系企業たる所以である。日本で企業の面接を受けるときと同じように、タイの日系企業のスカイプ面接も受けるべきであろう。
アジアでの暮らしが多少なりとも長くなってくると、悪い意味で脱日本人化してしまい、日本での常識を忘れてしまうものだ。日本人の多くは日本的なビジネスマナーにうるさくて、細かいものなのである。
日本の企業文化を身体的なレベルで身につけているからこそ、日本人がアジア現地採用で働くときに、現地人よりも高給をもらえるという側面は否定できない。
だからこそ、日系企業を受けるときは特に「自分は日本人なのだ」ということを再認識して、褌を締め直して面接にのぞむべきなのだ。
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