タイ現地採用にとってベストな転職活動の開始時期
タイで転職活動を行なうときに最適な時期はいつだろうか。このページでは、タイの季節と長期休暇の時期にスポットを当ててこの問題について考える。
雨季は避けた方がいい
タイには季節の変化がある。それはすなわち、3月から5月までの暑気と、6月から10月までの雨季。そして、11月から2月までの乾季である。
この中で最も避けた方がいいのは雨季である。タイの雨季における雨の量は半端ない。タイの生活に慣れて来るとスコールが降る景色も中々オツなものだと感じることもあるが、そういう余裕を持っていられるのは旅行者やすでに職を得ている人たちだけだろう。
雨季に就職活動をすると、せっかくスーツを着ていたとしても、突然の雨でスーツや革靴がびしょ濡れになってしまうこともある。
それから、転職先が見つかったとしても、引っ越しをしなければならない場合、雨季に引っ越しをするのは大変だと覚悟をしておいたほうがいい。
タイ国内で引っ越しをするときには、ドライバー付きのピックアップトラックなどを借りて、荷台に荷物を載せて引っ越しすることだろう。雨季だと荷台に載せた荷物がびしょ濡れになることもある。
筆者がバンコクのエカチャイからチャチュンサオに引っ越したときもちょうど雨季に重なってしまった。エカチャイのアパートの管理人たちが気を利かして、防水性の高いビニール袋で寝具を包んでおいてくれたので、幸い寝具が濡れることは無かった。だが、ほかの細々とした雑貨類や椅子などが水に濡れてしまった。
長期休暇の時期を避ける
年末年始の時期やソンクランの時期を避けて就職活動を行なうと良い。これらの時期はタイでも長期休暇になる。
せっかくエントリーをしても、人事担当の日本人駐在員が日本に一時帰国してしまっていることもある。そうなると、書類選考のスピードは遅くなる。転職活動が長引く原因になってしまう。
(タイの日系企業にもタイ人の人事担当者はいたとしても、日本人の書類選考は行なっていないことが多い。)
タイにある企業というのは、人材紹介会社も含めて、採用活動については月〜金曜日に行なわれると見越しておいたほうがいい。土日、祝日はそもそも企業の採用担当者がメールなどをチェックしていないということだ。
タイのカレンダーはよくチェックしておき、自身の転職活動のスタート時期を考える必要がある。
まとめ
筆者の場合も、タイの会社で「もう辞めて転職活動しよう!」と決意を固めたときに、これまでにあげたようなポイントを考慮しながら、退職の時期をずらすようにしていた。どんなに会社に残るのが辛くても、雨季が明ける11月まで頑張ろう!という気持ちで会社に居座ったものである。
そのため、読者の皆さんの中で、どんなに今、会社で悲惨な境遇にいたとしても、あるいは胸糞悪い思いをしながら会社勤めをしていたとしても、即退職→転職活動開始というやけっぱちな行動には敢えて出ない方が良いとアドバイスしておきたい。
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