タイの職場での正しいお菓子の渡し方
タイの職場では女性の数が多い。女性の方が男性よりもよく働くという傾向もみられる。マネージャークラスでも関係なく女性が活躍していたりする。
そういうタイの職場なのだが、現地採用にとっても、「職場の女性たちといかにうまくやっていくか」というスキルは問われてくる。
筆者は男性であるが、女性と一緒に働くのは大の苦手だ。
だが、女性の多い職場に入ったときに、それを苦手だとばかり言ってはいられない。何か打つ手は無いのか。
タイの職場の女性とうまくやっていく一つのテクニックとして、「お菓子を配る」ということがあげられる。
日本でも職場でも女性たちの間では、「お菓子を配る」ということは割と頻繁に行われるのではないか。お菓子を配る行為はかなり政治的な振る舞いだと思うし、うまくすればそれによって職場の人間関係が好転することもありえる。お菓子を配るときのマナーにも気を付けたいところである。
男性の読者の方の中には、「お菓子を配るなんて何だか気恥ずかしい」と思うこともあるかもしれない。だが、あまり気にすることは無い。勇気を振り絞って、お菓子を配る行為を続けていくことが大切だ。何しろ、タイはレディ・ファーストの国なので、男性が女性に対して小さな気遣いを重ねていくことが大事になってくる。
どんなお菓子を用意していったらいいか
日本のお菓子を用意できれば一番である。日本のお菓子をあげれば、タイ人女性たちもワーワー、キャーキャー!言って喜ぶだろう。それだけで話をするきっかけが生まれるに違いない。
とはいえ、タイにいたら日本のお菓子も手に入りにくいだろう。そういう場合、タイのお菓子でも別に構わない。どこかに遊びに行ったついでにお菓子を買ってくると良い。
「パタヤに行ってきたよ、はい、お土産!」と言ってお菓子を渡せばいいだろう。
値段に関してはそんなに高価なお菓子をあげる必要は無い。筆者もタイ滞在の最初の頃は、バンコクの伊勢丹などに行って、高価そうなお菓子をわざわざ買ってきて職場で配ったこともあった。
だが、そういう部分で見栄を張るよりは、手軽に入手できるタイのお菓子でもいいので、お菓子を渡してコミュニケーションを増やすことのほうが大事である。
誰にお菓子を配るか
これが一番大切な問題である。下記の二択のうち、どちらがより適切なやり方だろうか?ちょっと考えてみてほしい。
- 職場の自分の属する島の人たちの全員に一人ずつ手渡しする
- 島を牛耳るお局的な女性(もしくは女性マネージャー)に全員分をまとめて渡す
最適なのは「2」の方である。
すなわち、お局あるいは女性マネージャーに、買ってきた全員分のお菓子をまとめて渡して、お局の方から島に属するスタッフに渡してもらうのが正しい。
こうすることによって、権力関係をはっきりさせることにもなる。すなわち、お菓子を買ってきた日本人のあなたの方がタイ人のお局よりも地位が高いことになるからだ。
上記の「1」のように、小分けされたお菓子をタイ人スタッフ全員に手渡ししていたら、その姿は丁寧なようにも見えるが、地位が低いように見えなくもない。下手したらタイ人から舐められる原因にもなりうる。
また、お菓子を託されたお局の側としても、ほかのタイ人スタッフとは異なる地位を得たことになるので、権威を与えられたような感じがするので、悪い気はしないだろう。
お菓子を渡す頻度
これについては、頻度が高ければ高いほど良いと思う。お菓子を渡す回数が多くて逆効果になることはあるまい。
とくに、入ってすぐの職場では、2週間に1回、もしくは1週間に1回ほどのハイペースで渡していってもいい。地味な努力だが、お菓子を買って配るほどの軽い労力で、職場のタイ人との関係性を構築できるなら楽なものだろう。仲良くなって来れば、お菓子を渡す頻度を少なくしていくこともできるだろう。
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