昼休みに誰とランチを食べたらいいかという問題について

昼休みに誰とランチを食べたらいいかという問題について

タイで現地採用で働いていても、この問題には必ず打ち当たるはずだ。この「昼休みに誰とランチを食べたらいいか」というのは、入社当初は結構気を使う人も多いんじゃないか。

 

このページではタイでのランチメイト症候群について考えてみる。

 

バンコクにおけるオフィス労働のランチタイムの実態

 

筆者が日系某IT企業に勤めていたときは、昼時にご飯を一緒に食べる相手(ラインメイト)はほぼ決まっていた。それは暗黙の了解で「同じ部の上司と同僚」とであった。

 

最初は一人でレストランに行く事も多かったが、次第にその会社の空気が分かって来た後は、ほとんど毎日、同じ部の上司や同僚と飯を食っていた。

 

今日はしゃかりきにしますか?
そうですね、午後から電話会議が入ってて早く昼飯を済ませないといけませんからね」とか、

 

どこに飯食いに行きますか
夢路にしますか
○○君、夢路好きだね〜〜

 

そんな会話をしつつ、会社周辺のアソークの飯屋に毎日通っていたものだった。

 

これが面倒くさかったのは、駐在員である上司の仕事のスケジュールに、ランチタイムを合わせなければならなかったことだ。ランチに行くにも上司にお伺いを立ててから行くみたいになっており、わざわざタイくんだりまで来て何でこんなことで気を使わねばならないのかと思った次第である。

 

ただ、そういう社内の人間関係の渦の中を泳いで行くのも給料のうちに入っているのだろうと無理矢理自分を納得させていた。

 

残念だったのは同じ部のタイ人とは一度もお昼ご飯を一緒に食べる機会が無かったことだ。

 

これが日本人の少ない環境だったらまた違っていたかもしれない。同じ釜の飯を食うじゃないけれど、そうやってタイ人と一緒に過ごす時間が多くなれば、語学の面でも人間関係の面でもプラスになるはずだ。

 

昼飯の時間まで日本人の上司や同僚と一緒となると、余計なことを考えなくて良いので楽は楽である。日本人同士で徒党を組んでいれば、連帯感も生まれて来るような感じがする。

 

だが、そうやって日本人だけで固まっているとタイで働いている意味が分からなくなって来る。

 

ここまで書いてきたのは、「バンコクにある会社でのランチタイムの問題」であった。

 

次に、郊外の工場に勤務したときについて書くことにする。

 

郊外の工場でのランチタイムの問題

 

郊外の工場となると、ランチの場所がかなり限定されてしまうだろう。大きな工場になれば自社にキャンティーン(社員食堂のような場所)があって、そこで昼飯を食べることになる。キャンティーン以外で食べようにも工場の周りに何も店屋が無い場合もある。

 

誰と昼飯を食べるか?という問題について悩んだとしても、そもそも選択肢が無かったら腹をくくるしかない。

 

筆者の場合は、キャンティーンで一人で飯を食うことも多かった。日本人駐在員と一緒に食べることもあったが、彼らと同席すれば話題についても相当程度気を遣うことになる。気心の知れない相手とランチを食べるなら楽しいものだが、仕事の相手と食べるのは精神的な負担になる。せっかくの昼休みなので、なるべく仕事の疲れを取ってリフレッシュできるような過ごし方を考えたいところである。

 

そのためには、一人飯を恐れない!と自分の肚の中で覚悟を決めて実行することも大切だと思った。日本人の多い職場だと特に一人で食べていたら、「あいつは何で俺たちと混ざらずに一人で昼飯を食べているんだ!」という話になるかもしれないが、そういった雑音から耳を塞いでマイペースを貫くことも大事である。