アユタヤ県ワンノイにあったアパート

アユタヤ県ワンノイにあったアパート

アユタヤ県ワンノイにあったアパート

 

ワンノイという地名をご存じだろうか。工業系の仕事に就いている人だったら、一度は耳にしたこともあるかもしれない。ワンノイはアユタヤ県にある。このページで紹介するのは、筆者がワンノイのプレス工場に勤務したときに暮らしたアパートのことである。

 

このアパートで暮らし始めたのは、勤務先の工場からアパートを紹介されたからであった。土地勘の無い場所で、郊外のアパートを探すのは難しいかもしれない。私も工場からの紹介が無ければアパートを発見出来なかっただろう。

 

アユタヤ県ワンノイにあったアパート

 

月額家賃は4,500THBだった

 

この家賃は郊外や田舎のアパートだったら割と平均的な額かもしれない。エアコンとホットシャワーが付いてこの家賃であった。

 

アパートの同じ敷地内に新館と旧館があって、最初は旧館に入居した。旧館の家賃は3,500THBだった。だが、ベッドが硬すぎて、なおかつ背中の部分が膨らんでいて毎夜寝苦しい思いをした。それで、旧館から新館に一か月で移った。

 

部屋の間取りなど

 

アユタヤ県ワンノイにあったアパート

 

部屋は6畳ぐらいの大きさがあった。ダブルベッドがひとつ置いてある。

 

シャワーとトイレが付いていた。

 

アユタヤ県ワンノイにあったアパート

 

アユタヤ県ワンノイにあったアパート

 

冷蔵庫は無かった。今振り返ると、タイの安アパート暮らしにおいて、冷蔵庫はあった方がいいと思った。屋台やスーパーで調達した食べ物をその日のうちに食べなければならなかった。保存できないので、余った食べ物は捨てていた。

 

ただし、冷蔵庫を買ってしまうと今度は引っ越しが面倒くさくなるというジレンマに陥る。冷蔵庫をレンタルできるタイプのアパートを探した方が身軽さを保てる気がする。

 

アパートからは会社に車で通勤した

 

会社からは社有車を貸与されていて、自分で運転して通勤もしていた。アパートの駐車場代は無料だった。しかし、「駐車場のどこに停めてもいい」というルールだったので、夜遅く帰ったときなど、自分の車を停める駐車スペースが無いこともあった。仕方なく、アパートの前の空きスペースに停めるなんてこともあった。

 

アパートの周辺環境

 

アパートから歩ける範囲内には市場や銀行、セブンイレブン、雑貨屋などがあった。それらには徒歩で行けるとはいえ、やはり車が無いと歩くのがちょっと面倒くさく感じられる距離であった。

 

ワンノイ市場にはよく行った。タイによくある市場である。屋台が軒を連ねていて、安価なタイ飯や飲料、ちょっとした雑貨の類などが売られていた。

 

そこではよく夕飯のおかずを買ったが、味はそれほど旨くなかった。料金が安いというだけである。

 

ごくたまに贅沢をしたいと思っても、1食150バーツほどのムーガタの店(タイの食べ放題形式のレストラン)ぐらいしか店が無かった。その店も徹底的に原価を抑えたであろう安食材が使われていて、お世辞にも美味とは言えず、なおかつ不衛生に見えた。

 

アパートの周りに金を使うところがほとんど無いので、ワンノイのプレス工場で働いていたときはかなり貯金が出来た。

 

アパートからの交通手段

 

筆者は社有車があったので、タイでの車の運転に慣れてからはほとんどロットゥーやバスは利用しなかった。

 

ワンノイからバンコク方面へのロットゥーやバスは、アパートの近くの停留所から乗ることが出来た。国道一号線の停留所であった。本数は時間にもよるが20分に1本くらいか。思ったよりもバスやロットゥーの利用も不便には感じなかった。

 

しかし、危険に遭遇したことも書いておこう。バンコクからワンノイの帰りに、ロットゥーに乗ったところ、運転手がアパートの近くでおろしてくれず、国道一号線の辺鄙な人気の無い場所でおろされたことがあった。

 

そこは周りが荒野のような感じで、街灯もほとんど無くて薄暗かった。私はテクテクと歩きながらアパートに帰ろうとしたのだが、途中、野犬の群れに遭遇してしまったのである。吠える野犬に追いかけられながら、幸い噛まれることは無く無事に帰宅できた。

 

タイの田舎の夜道というのは、徒歩で移動するのはやめたほうがいいのだと身を持って知った出来事であった。